現在、日本国内で使用されている合板用の原木は、ラワン材の南洋材、カラマツ、エゾマツ等の北洋材など輸入材が使われています。 一方、世界有数の森林国である日本の森林資源は、現在約年間1億立法メートルも成長していると言われながら、製材以外の用途がなかなか見つからなかったため、利用も手入れもされないまま放置されている山も多く見受けられます。 日本の杉の人工林の「成長量」だけでも年間5000万M3であることを考えると、国内の木材資源を上手く利用し、森林整備を進めていく必要があります。
※生木にはソリ、ねじれ、曲りなどの欠陥があります。合板は薄い単板を乾燥し、直角方向に張り合わせることによってそれらの欠点を防ぎます。 寸法精度が高いということは、住宅が高性能で作れるということです。
短所 |
・節、ヤニ、腐れ ・ソリ、ネジレ、マガリ |
長所 |
・良い住環境の提供 ・地球環境の保全 |
短所 |
・節、ヤニ |
長所 |
・良い住環境の提供 ・地球環境の保全 ・寸法精度が高い (高性能の住宅が作れる) |
杉は、輸入材に比べると、節があり曲げ強度や釘保持機能に関して若干弱いという欠点の他に、細いために合板用原木としては輸入材に対抗できませんでした。しかし、近年技術的な進歩や市場の変化などにより、国産材も輸入材と充分競争出来るようになってきました。
問題点 | 解決策 |
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・曲げ強度や釘保持性能に関して若干弱い。 ・細い |
・厚物合板に加工(24mm、28mm) ・生産技術の向上 |
・節がある | ・節を気にしない市場の開発 |
現在、南九州を中心に「熊本、鹿児島、宮崎地方の杉を利用した杉合板」の販売を始めております。 カラマツの30%程度軽いといった特性を活かせる「ネダノン」が最も適した用途だと思います。
今後は実際に住宅建設に使用して、山から建設現場までの物流、商流の流れを効率よくして、コストダウンを進めることが次の需要拡大につながると思っています。
加工例 | 用途 |
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下地用、捨て貼り用 | 選挙用看板 など |
杉の軽さを活かした根太のいらない工法向けの厚物構造用合板 | ネダノン |
節のアクセントを活かしたインテリア用「杉合板」 | インテリア など |
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